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2021.01.14

Hetauma Exhibition curated by Hiro Sugiyama

80年代に突如生まれた「ヘタうま」ブーム。
バブルへと進む時代を変えたのはパルコ文化というサブカルチャーでした。その後も色あせないクリエイター達の作品たちが今ここに出現します。
1970年代後半はエアブラシで描いたスーパーリアリズムが全盛でしたが、80年代になって突如「ヘタうま」ブームが勃興しました。サブカルチャー誌の『ビックリハウス』や『宝島』に掲載された新しい才能が誌面を賑わしていた時代です。

一方、パルコ主催の「日本グラフィック展」という公募展では、1982年にダンボールに落描きや切り貼りを施した日比野克彦が大賞に選ばれて一躍時代の寵児となりました。1985年の「日本グラフィック展」への応募は5,395点というとんでもない数になり、多くの若手クリエイターが出現するキッカケとなったのです。
「ヘタうま - パルコ - 反イラストレーション」という当時の新しい構図によって、キッチュなパロディ作品や、イラストの常識からは考えられないような面白い作品が増えていきました。その後、ほどなくしてバブル経済は崩壊しましたが、80年代のサブカルチャーの持つ自由なスピリッツは今も健在です。

 今回はヘタうま世代を代表するアーティストのヒロ杉山のキュレーションによるセレクションとなっています。実際にヘタうまの世代を生きてきたアーティストと、ヘタうまのスピリッツを受け継いできた若手アーティストとの両方がセレクトされ、その違いを楽しむこともできます。
郷愁を感じながらも色あせないクリエイター達の作品を今あらためて阪急メンズ東京で感じ取ってください