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2011.10.14

著作権勉強会&委員長からのメッセージ

10月12日(水)にTIS会員向けに著作権勉強会を開催いたしました。

今回、ゲスト講師として森・濱田松本法律事務所の弁護士 増田雅史さんをお迎えし、著作権の基礎から電子書籍に関する話まで様々な内容となりました。

当日は増田さんのご友人である熊野雅恵さん、著作権委員の影山徹さん、久保周二さん、吉實恵さん、事務局長の山崎杉夫さん、TIS会員10名ほどが参加しました。



まず始めに、増田さんより著作権の基礎ガイダンス。著作権の種類、目的、権利などとてもわかりやすい説明で、イラストレーターがどういう立ち位置になるのか理解できました。また、会員への事前アンケートで出ていた著作権に関わるいくつかの事例を元に、具体的なお話もアドバイスいただきました。



後半は、委員長の影山徹さんより、TISが所属している日本美術著作権連合の説明がありました。そして、参加会員を交えて、最近の仕事の様子や著作権との関わりあいについて座談会。最後には、イラストレーターとしての今後の活動についてまで話が進みました。


参加した会員から「参加して良かった」との声を聞き、イラストレーターが著作権を学ぶ事の大切さもあらためて理解しましたので、今後もこのような場を作っていけたらと思いました。



勉強会を終えて、著作権委員長の影山徹さんよりメッセージをいただきました。


~著作権委員会から~

著作権勉強会というと堅苦しさを感じますが、普段仕事でイラストレーションを制作する現場には常に著作権問題が発生しています。それに縛られ過ぎると凡庸な作品になってしまいますが、頭の片隅に置きながらも柔軟な感覚で捉え、感動させられる絵を描くことができるのがプロだと思います。


絵を描く作業以外のこと、例えばイラストレーションを取り囲む社会に関心がなかったりすると、気がついたら自分を必要としてくれる媒体がすっかり無くなっていたりするくらい、今の仕事状況は変化しています。 イラストレーター同士の情報交換は、そんな現状の確認と今後への対策に役に立つと考えています。


今後もこのような会を気軽に開けていければ意義があると思います。 ひとつ、よろしくお願いいたします。


著作権委員会 影山徹